ナイキやアディダスなどの海外ブランドの靴を購入した際、「普段履いているサイズを買ったのに小さくて履けない」という経験はありませんか?
逆に、普段ナイキのスニーカーを履いている人が同じサイズの日本メーカーの靴では大きすぎるということもあります。
実は、海外と日本では靴のサイズ測定方法が異なっているため、同じサイズが表示されていても実際のサイズは違っているのです。
その理由と「正しい靴選び」の方法をご紹介します。
海外メーカーの靴サイズは”外寸”を表示

海外ブランドの靴サイズは、靴の外側を測った長さを基準にしています。
海外、特にアメリカやヨーロッパのメーカーでは、靴底の一番長い部分(つま先からかかとまで)の外側の長さを測定してサイズを決定しています。
いわゆる「外寸法」を表示しているのです。
靴の素材の厚みや製造上の都合により、実際に足が入るスペースは表示サイズよりも小さくなってしまうのです。
例えば、ナイキの26.0cmの靴の場合、靴の外側は26.0cmの大きさですが、内側の実際に足が入るスペースは25.0cm~25.5cm程度になることが多いです。
同様に、アディダスやコンバースなどの海外ブランドも同じ測定方法を採用しているため、日本サイズとは0.5cm~1.0cm程度の差が生じるのが一般的です。
つまり、海外ブランドの靴を選ぶ際は、この外寸法を測定しているということを理解しておく必要があるのです。
また、海外の靴は日本の靴より細めのつくりだということも覚えておいてください。
日本メーカーの靴サイズは”内寸”を表示

日本の靴サイズは、靴の内側の実際に足が入るスペースを測定しています。
日本のメーカーでは、JIS(日本産業規格)に基づいて、靴の内側の長さ、つまり実際に足が入る部分の寸法を基準としています。
「内寸法」は、表示されているサイズがそのまま足の入るスペースの長さになります。

自分の足のサイズを知っていれば、こっちの方がジャストフィットする靴を探しやすくて実用的だよね!
具体的には、アシックスやミズノなどの日本ブランドの26.0cmの靴は、実際に26.0cmの足が快適に入るよう設計されています。
また、革靴メーカーのリーガルや、スニーカーブランドのオニツカタイガーなども同様の内寸法を採用しており、表示サイズと実際のフィット感に大きな差がありません。
このため、日本製の靴は表示サイズ通りの感覚で選ぶことができ、サイズ選びで迷うことが少ないのです。
正しい足のサイズの測り方
正確な靴選びのためには、まず自分の足のサイズを正しく測ることが大切です。
- 足のサイズを測る際は、単純に長さだけでなく、幅や甲の高さも考慮する必要があります。
- 片足だけでなく、左右の足両方を測ることも重要。多くの人は左右の足のサイズが微妙に異なるため、大きい方の足に合わせて靴を選ぶのが基本です。
- 時間帯によっても足のサイズは変わるため、夕方の足がむくんだ状態で測ることをおすすめします。
足長(そくちょう)・レングス
足長は、足のもっとも長い部分を計測します。
- 壁に背中とかかとをつけて立ちます。
- つま先の一番長い部分から壁までの距離をメジャーや定規で測定します。
足囲(そくい)・ワイズ/ウイズ
足囲は、足に体重を乗せた状態で親指の付け根(母趾球)と小指の付け根(小趾球)の最も出ている部分をメジャーでぐるりと1周し、その長さを測ります。
メジャーが無い場合は紐(靴ひもや細めの紙テープでもOK)と定規とペン(任意)を用意して、以下のように計測してください。
- 足を床につけて立つ
- 靴下は脱いだ状態が理想。
- 両足に均等に体重がかかるように立ちます(椅子に座ってもOK)。
- 親指の付け根と小指の付け根に紐を巻く
- 足の「最も幅が広い部分(母趾球と小趾球)」に紐をぐるっと一周させて、ピッタリの長さを確認します(きつすぎず、緩すぎず)。
- 一周したところでペンで印をつけるか、手で印の位置を覚えます。
- 紐を定規に当てて長さを測る
- 紐の先端から印(または印から印)までの長さをcm単位で測定してください。
- それがあなたの足囲(足の周径)です。

JIS規格(日本産業規格)の靴サイズ/ワイズ表
規格番号:JIS S5037
ワイズ(ウイズ)は男性用と女性用に分けられていますが、足囲で3mmという誤差程度の違いなので、わざわざ使い分ける必要も無い気がしますね。
男性用

女性用

正確なサイズを把握することと、海外ブランドと日本ブランドのサイズ表記の違いを理解することで、最適な靴を選ぶことができるようになります。
大きすぎるのも小さいのもダメ!ちょうどいい靴サイズの選び方
理想的な靴サイズは、つま先に約1cm程度の余裕があり、かかとがしっかりとフィットする状態です。
この1cmの余裕は「捨て寸」と呼ばれています。
小さすぎる靴は足を圧迫し、外反母趾や巻き爪、魚の目などのトラブルを引き起こします。
逆に大きすぎる靴は、歩行時に足が靴の中で動いてしまい、靴擦れや転倒の原因となります。
適切なサイズの靴は、立った状態でつま先に親指一本分(約1cm)の余裕があり、かかとが靴にしっかりとフィットしている状態です。
海外ブランドを選ぶ際は、普段のサイズより0.5cm~1.0cm大きめを選ぶことになると思います。
例えば、日本サイズで26.0cmの方は、ナイキやアディダスでは26.5cmか27.0cmを試してみてください。

ブランドやモデルによってもサイズ感が変わってくるよ!
購入して合わなかったら返品・交換してね!
靴は単なるファッションアイテムではなく、健康そのものに影響をおよぼす重要なツールです。
履いている靴が大きすぎても小さくても足には相応の負担がかかり、さらには歩き方や姿勢、健康状態など様々なところに結果としてあらわれてきます。
オンラインで購入する場合は、そのブランドのサイズ表を確認し、口コミやレビューも参考にしましょう。
また、そのショップが返品交換可能か確認することも忘れないでください。
サイズ換算表

一般的な成人用のサイズ(男女別)に基づいていますが、ブランドやメーカーにより若干の違いがあるため、目安としてご覧ください。
海外メーカーは細めのつくりが多いので、幅広の日本人はさらにワンサイズ上を選んだ方がトラブルが少ないのではないでしょうか。
ちなみにイギリスのブランド「クラークス」は大きめのつくりで、日本のJIS規格に近いサイズ感です。
イギリス車も右ハンドルですしイギリスってなんとなく親近感が湧きますよね。
メンズ靴サイズ換算表
cm(JP) | US サイズ | UK サイズ | EU サイズ |
---|---|---|---|
24.0 | 6.0 | 5.5 | 38.0 |
24.5 | 6.5 | 6.0 | 38.5 |
25.0 | 7.0 | 6.5 | 39.0 |
25.5 | 7.5 | 7.0 | 40.0 |
26.0 | 8.0 | 7.5 | 41.0 |
26.5 | 8.5 | 8.0 | 42.0 |
27.0 | 9.0 | 8.5 | 43.0 |
27.5 | 9.5 | 9.0 | 43.5 |
28.0 | 10.0 | 9.5 | 44.0 |
28.5 | 10.5 | 10.0 | 44.5 |
29.0 | 11.0 | 10.5 | 45.0 |
29.5 | 11.5 | 11.0 | 45.5 |
30.0 | 12.0 | 11.5 | 46.0 |
レディース靴サイズ換算表
cm(JP) | US サイズ | UK サイズ | EU サイズ |
---|---|---|---|
22.0 | 5.0 | 3.0 | 35.0 |
22.5 | 5.5 | 3.5 | 35.5 |
23.0 | 6.0 | 4.0 | 36.0 |
23.5 | 6.5 | 4.5 | 37.0 |
24.0 | 7.0 | 5.0 | 37.5 |
24.5 | 7.5 | 5.5 | 38.0 |
25.0 | 8.0 | 6.0 | 39.0 |
25.5 | 8.5 | 6.5 | 40.0 |
26.0 | 9.0 | 7.0 | 40.5 |
26.5 | 9.5 | 7.5 | 41.0 |
27.0 | 10.0 | 8.0 | 42.0 |